サメ

クロトガリザメ

クロトガリザメ (黒尖鮫、Carcharhinus falciformis) は、メジロザメ属に属するサメの一種。

PROFILE

全世界の熱帯の外洋域で見られ、最も個体数の多い外洋性サメの一つである。深度50mまでの表層を高速で回遊する。体は細い流線型で、通常2.5m程度。第一背鰭が小さく、第二背鰭の後端が長く伸び、鎌型の長い胸鰭を持つことが特徴である。背面は金属光沢のある灰褐色で、腹面は白い。皮膚は非常に滑らかに見え、ここから英名 “Silky shark” が付けられた。

その大きさと歯の形から、潜在的に危険だと考えられているが、外洋性であるため人と接触することは少ない。好奇心が強く大胆であるためダイバーに繰り返し近づき、餌の存在下では危険なほど興奮する。外洋よりも岩礁域での遭遇ではより攻撃的になる傾向がある。各個体が持続的にダイバーに圧力をかけ、最終的に水中から追い出したケースもある。 2009年の国際サメ被害目録は6件の攻撃を記録しており、その内3件が非挑発例で死亡例はない。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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